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井上尚弥が全階級世界最強に認定 最も権威のあるリング誌PFP1位に選ばれる(海外の反応)

2023/07/11
お断り 当記事を移行する際、一旦投稿日を2023年7月に誤設定しましたが、実際は2022年6月の記事です。


PFPは、ボクサーが全員同じ階級で戦ったと仮定すれば誰が一番強いかをランク付けしたもので、まさに世界最強ボクサーの証。各メディアが独自に選出しているが、リング誌が毎月更新するPFPがイコール「世界の正式PFP」という見方をされている。
なぜ権威あるリング誌は井上尚弥を世界最強ボクサーの称号であるPFP1位に選出したのか…5票vs4票の僅差(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)



※僅差の選考過程についてリング誌の記事から翻訳)

レーティング・アップデート:井上尚弥が新しいパウンド・フォー・パウンド・キングに決定

トム・グレイ著(※選考メンバーの一人)


「ザ・モンスター」井上尚弥がノニト・ドネアを2ラウンドで倒した試合は圧倒的な得点差のようなものかもしれないが、彼の目標であるパウンド・フォー・パウンドNo.1の地位は、最も僅差なスプリット判定で実現された。

ザ・リングの選考会議の討論において、5対4の差で井上尚弥が日本人として初めてランキングの頂点に立つという歴史を刻んだ。ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシクは1位から2位へ、テレンス・クロフォードは3位へ順位を下げることになった。

数字に反映されるように、これは簡単な選択ではなかった。ウシクは元クルーザー級の「比類なき」王者で、そのスキルは文句のつけようがない。洗練されたウクライナのサウスポーは、クルーザー級のタイトルを統一した後、ヘビー級のアンソニー・ジョシュア相手に歴史的な勝利を収めて注目を集めた。

無敗の井上(23勝20KO)は、リングマガジン・IBF・WBA・WBCのバンタム級王者に君臨している。この29歳は8年間、世界レベルの相手と戦ってきており、アドリアン・エルナンデス(6回TKO)、オマール・ナルバエス(2回KO)、ジェイミー・マクドネル(1回TKO)、フアン・カルロス・パヤノ(1回KO)、エマヌエル・ロドリゲス(2回TKO)、ノニト・ドネア(12回判定、2回TKO)に勝利した実績がある。

ドネアとの再戦は圧倒的勝利だった。ほとんどの人が井上の勝利を予想していたが、ここまで一方的な滅多打ちを予想していた人はほとんどいなかった。確かにドネアは39歳だが、それを強調することはできない。ドネアは2019年10月に井上に判定負けを喫して以来、彼はバンタム級で負けたことはなく、2人の無敗の対戦相手であるノルディーヌ・ウバーリ(4回KO)、レイマート・ガバリョ(4回KO)をストップさせて絶好調の状態であった。ザ・リングはドネアをバンタム級で1位の挑戦者と評価し、ウバーリ戦の勝利によりWBCのタイトルホルダーとなった。

個人的な感想としては、井上は直近の勝利で最大限の評価を得て、ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド・リストのトップに立ったのだと思う。

「ドネア相手に誰もそんな勝ち方をしていない」と、リング誌の長年の寄稿者アンソン・ウェインライトも井上をトップにすることに同意した。「私は井上を1番に推したい。アンソニー・ジョシュアとの再戦でウシクが印象的であれば、彼がナンバーワンの座を取り戻すかもしれないし、もしもクロフォードvs[エロール]スペンスの試合があれば、その勝者がトップになるかもしれないが、今のところ私は井上がパウンド・フォー・パウンドのキングだと思う」と話した。

ウェインライトと私の意見に、さらなる賛成票があった。

選考メンバーの杉浦大介は「ウシクがアウェーで成し遂げたことを賞賛し尊敬するのと同じくらい、井上が今世界で最高のファイターだと思わないわけにはいかない」「私はアンソンとトムの意見を支持します。」と述べた。

次に、選考メンバーであり編集者でもあるディエゴ・モリージャが、同じく確信を持ってその理由を述べた。
「井上が他のすべてのファイターが目指すべきファイターであることは否定できない。「速い」「賢い」「常に絶好調」というのは、現時点でも控えめな表現だ」とモリージャ氏は述べ、さらにこう付け加えた。「メイウェザーがパウンド・フォー・パウンド・キングになる前に、ベルトを手に入れるために海外へ行くことを嫌がったことを誰も疑問に思わなかったように、私も井上を非難するつもりはない。私は井上がナンバーワンに躍り出ることを支持する。」

しかし、何人かのパネルメンバーは、ウシクが最高位に君臨していると感じているようだ。
「ウシクは20戦足らずのプロ戦績で2階級8つのベルトを獲得し、そのほとんどの試合を敵地でこなしていることは繰り返し強調する価値がある」「彼は200ポンドの選手で、50ポンド重いジョシュアを倒したんだ。」とマイケル・モンテロ委員は言う。
「井上は間違いなく今をときめくファイターだが、彼の功績はウクライナ人の功績を凌駕するものではない。少なくとも今はまだね」。

マーティン・マルカヘイは、モンテロと同じ側にいた。(~中略~)パネルメンバーのアダム・アブラモビッチとトリス・ディクソンも、ウシクの1位維持に同意していた。

この時点でスコアは4-4、最後の一票を投ずる編集長のダグ・フィッシャーも当初は迷っていた。

「井上のパフォーマンスはセンセーショナルで、完璧な攻撃型ボクシングのパワーを持っているように見えた」「実際、1位は井上とウシクの一騎打ちになると思う。どちらかがそのP4Pのトップの位置にいても問題はない。」とフィッシャーは述べた。

最終的にどちらが上であるかと尋ねられたフィッシャーは、井上を選択することにした。


井上尚弥pfpリング誌スポニチ東京販売
via スポニチ東京販売@sponichi_hanbai/Twitter このニュースについて、主に井上に関連した海外ユーザーと思われる英語コメントをまとめました。(引用翻訳元 RingTV、facebook

以下、海外の反応(※主語が明示されないのはすべて井上へのコメント)


散々迷った選考の末に井上の側に軍配が上がって、モンスターをランキングの頂点に押し上げた。これは日本ボクシング界にとって壮大な瞬間だ。まるで最高裁判所の判決が出るまでのプロセスを思い出させる。 Doug on the fence - splinters and all - jumps to Inoue's side and propels the Monster to the top of mythical rankings. An epic moment for Japanese boxing. Process reminds me of Supreme Court rulings.



彼がこの栄誉にふさわしい👏🏽👏🏽。
He deserves the honours👏🏽👏🏽👏🏽



私も今ならモンスターを1位に選ぶよ。カネロが負けた後はクロフォードが1位になったが、今回のドネア戦での見事なKOで、井上が1位になったと思う。 カナダ
'The Monster' is my pick for #1 right now as well. Had Bud in top spot after Canelo lost, but I think this impressive KO of Donaire puts Inoue in top spot.



ボクシングIQでは井上が最も優れている。
Speed IQ in boxing inoue is one of the best



私は井上の大ファンだよ。彼の規律正しさと努力が報われたね。 フィリピン
I am a big fan of Inoue, his discipline and hard works paid off.



今のボクシング界で最も影響力のある選手。バンタム、Sバンタムで彼に勝てる選手はいないだろう。 オーストラリア
Easily the most dominant force in all of boxing right now. Can’t see anyone at 118 or 122 making it to the final bell with him.



井上尚弥はアジアの新しいマニー・パッキャオ。 ↑5 フィリピン
The new Manny Pacquiao of asia



彼が一位であるべき。 He should be



これは本当に価値のあるベストなP4Pランキング。 Best p4p in the true sense of the rankings .



井上は間もなく次のパッキャオになって、さらに凄い大きなボクサーと戦うだろう。 ジャカルタ
Inoue will be the next Pacquiao version soon inoue will fight bigger boxer



アメリカ国内で戦ってほしいな。 フィリピン
wish he fights in the U.S



彼は体重を上げればKOされるよ。
If he moves up in weight he'll get KOed


┗ 階級を上げると限界なのかも。フルトンのほうが彼よりも大きいし。パウンド・フォー・パウンドでは井上の方が上だが、彼はバンタム級でも大きな方ではない。
 I wonder if he’s reached his ceiling for now. Fulton is much bigger than him. Pound for pound Inoue is streets ahead of them but he’s not a big Bantamweight.



以前、過大評価されていたチョコラティート・ゴンザレスみたいだ。次にソー・ルンヴィサイのようなのに倒される。 フィリピン
A chocolatito gonzales-like hype bfore,, then suddenly a rungvisai



2人とも本当に素晴らしいファイターなので、どちらが上でも間違った答えではないし、どちらかがトップても問題ない。ただし、ウシクの実績は井上より少し上だと思う。フライからスーパーフライ、バンタムまで、それぞれ体重が3ポンドずつしか違わないし、ウシクの階級上げの大幅な体重差に相当するには、井上はライト級に上がる必要がある!(笑)。There is no wrong answer as both guys are truly spectacular fighters and I have no problems with any occupying the mythical top spot. I just think that Usyk's accomplishments are a bit higher than Inoue's. Just the fact that the weight classes are 3 pounds apart from fly to super fly to Bantam, while Usyk got up, conceding massive weight advantage, to do the same leap Inoue would need to go up to lightweight !!



彼とクロフォードがトップ2。私はクロフォードがまだトップだと思うが、井上は僅差で2位だ。 ↑8
Him and Crawford are the top 2. I think Bud is still at the top, but Inoue is a close 2nd.



今でもカネロがNO1。 Canelo is still #1



トップレベルのファイターが2人揃ったことを祝うべきだろうね。複数の階級でその優れた才能と価値を証明してきた2人だ。個人的には、この2人の順位付けをするのは非常に難しいと思っている。確かにクロフォードは今のところ1位候補ではないが、井上を1位にする論拠があれば、ウシクを1位にする論拠もある・・・その逆もしかり。 Way I look at it is we should celebrate that we have a seriously good pair of fighters at the Top. Two men who have proven their outstanding talent and worth across multiple divisions. Personally, I find it darn difficult to split them. For sure, Bud ain’t currently in the mix for No. 1, but for every argument that can be made to put Inoue at the top there is a sound counter argument to put Usyk there …and vice versa.



彼は世界No.1のP4Pかもしれないし、そうでないかもしれない。しかし、彼が最も完成されたファイターであることには疑いはない。しかも彼の実力はまだその天井に到達していないように見える。 He may or may not be the No1 P4P in the world but he is unquestionably the most complete fighter...and it would appear he has yet to reach his ceiling.




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