井上拓真が那須川天心に判定勝利したことへの海外の反応(ボクシングWBC世界バンタム級王座決定戦)

ボクシンググローブ



WBCバンタム級王座決定戦が2025年11月24日、トヨタアリーナ東京で行われ、同級2位の井上拓真が同級1位の那須川天心を3-0の判定で下し、新王者になりました。
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(※ ボクシングサイト Boxing Sceneの記事から一部翻訳、実績あるライターさんの戦評ですが公式採点などとの相違も含まれます。)

両者とも慎重な立ち上がりで、それぞれのジャブをさばき合う展開となった。那須川はまず第1ラウンド、しなるような左を井上のボディへ打ち込んで先制。井上は序盤、攻撃が噛み合わず、空振りや、那須川の堅いガードに当てるだけの場面が続いた。ラウンド終盤には、那須川が真ん中を貫くような鋭い左ストレートを叩き込み、井上の頭を大きく仰け反らせた。

井上は序盤に失点したことを受け、第2ラウンドでペースアップを図った。手数を増やしたことで、国内ライバル対決らしく通常の日本の試合よりも熱量の高い観客を大いに沸かせた。しかし那須川は、井上の攻勢を逆手に取り、自分へ引き込んだところにクリーンな左を合わせていった。

流れは第3ラウンドも那須川のまま。カウンター中心の戦い方が冴え、井上がジャブを出しても那須川の滑らかなフットワークが距離を生み、クリーンヒットを許さない。井上は右でわずかな成功を収める場面があったものの、当てても連続攻撃にはつながらなかった。

第4ラウンド序盤、那須川はリングを広く使って動き続けた。一方の井上はタイミングが徐々に合い始め、右を以前より安定して当てるようになる。流れが井上に傾き、WBCのオープンスコアリングではこの時点で三者とも38-38のイーブンという採点が示された。

井上は第5ラウンドでも主導権を維持した。途中で一瞬バランスを崩して倒れた場面があったが、レフェリーのマイケル・グリフィンは適切にスリップと判断した。ラウンドの見せ場はすべて井上で、まっすぐ伸びる右が那須川を引き続き悩ませた。

井上の積極的なペースは、中盤に入っても那須川にとって厄介なままだった。ここでは役割が逆転し、井上が那須川を誘い込んで先に手を出させ、その後に右でカウンターを返す展開が続いた。27歳の那須川も時折左を当てたものの、井上の決め球である右への明確な対策は見いだせないままだった。

第7ラウンドはリング中央での打ち合いとなり、両者が顔面にクリーンヒットを交換した。那須川は自分の左が最大の場面を作ったと思ったが、その瞬間にはすでに井上の右が飛んでおり、より効果的だったのは井上の一撃だった。井上はボディへの左フックも潜り込ませた。ブレイク中に打ったとして那須川に注意が与えられたが、那須川はぼんやりと相手を見つめるだけだった。

勢いは井上に傾いたままで、8ラウンド終了時点で3者中2者の採点でリードしていた。1人が76-76のイーブン、残る2人は井上をそれぞれ77-75、78-74と採点しており、残り4ラウンドで優位に立っていた。

29歳の井上は9ラウンドでも前に出てリードを広げにいった。序盤に見せていた那須川のフットワークは効果が薄れ、静止した瞬間にジャブから右のコンビネーションをもらう。那須川は前のめりになって腕を伸ばすたびに、その代償として井上の右を食う展開が続いた。

第10ラウンド開始直後、井上は顔面とボディの双方にクリーンヒット。続く右ストレートも真ん中を割って入ったが、那須川も鋭い左カウンターを返して井上の頭を揺らした。挑戦者となった那須川は、このラウンド後半で角度を作りながら手数を増やし、久々に流れを取り戻した。井上は被弾をしっかり耐えつつ、打ち返して互角の内容に戻したものの、那須川にとってはようやく欲しかった流れだった。

インターバルでは、井上拓真と尚弥の父でトレーナーの井上真吾から、強い危機感のこもった指示が飛んだ。序盤のリードが薄まりつつあるという認認識は、若き井上にも明確に共有された。第11ラウンド、拓真は那須川の攻勢をいなしつつロープ際で適切にカウンター。右の復活で那須川の仕事量を最小限に抑え、最終ラウンドへ向けて緊張感が一段と高まった。

最終ラウンド終盤、拓真の右が、那須川のあの独特な揺さぶる動きに完璧にタイミングを合わせてヒット。拓真はゴング前にもう一発叩き込み、直後に強く手をパンと合わせて自分を鼓舞するような仕草を見せ、観客に向かってアピールした。

井上拓真が、116–112、116–112、117–111の判定で勝利し、空位のWBC世界バンタム級王座を獲得した。

この試合について、外国人ボクシングファンのコメントをまとめました。(引用翻訳元 X 、 facebook、 badlefthook.com

以下、海外の反応


WBC新チャンピオン、井上拓真おめでとう。
Congratulations to Takuma Inoue, new WBC bantamweight champion



拓真に拍手👏🏾👏🏾👏🏾
Shoutout to Takuma👏🏾👏🏾👏🏾



ワォ、おめでとう!私は天心が勝つと予想していた。まさか君がここまでやるとは思っていなかったよ!リスペクト!
Wow congrats, I predicted tenshin to win. Didn’t think you had it in you! Respect!



拓真に称賛を送りたい。天心は毎試合ごとに成長していたし勢いに期待していたけど、拓真が番狂わせでタイトルを獲得した。 イギリス
Credit to Takuma, I liked Tenshin coming in because he's improved with each fight and good momentum coming in but Takuma upset the odds to win the title.



拓真も非常に優れたボクサーだ。KO率が低いせいで過小評価されがちだが、スキルは高い。 フィリピン
Takuma is a very good boxer too, his skills is overlook for having low K.O rate



拓真おめでとう!この対戦は「スキルの拓真」と「才能の天心」という構図になると思っていたけど、拓真は踏ん張って井上シニアのプランを信じて勝ちをもぎ取ったね。
Happy for Takuma! I knew this was going to be a skill (Takuma) vs talent (Tenshin) type of fight and Takuma hung in there, trusted Inoue Sr's process, and got the W.



これは予想外だったな。ボクシングでもキックでも、今回が那須川天心の公式戦での初めての敗北だと思う。 アメリカ
I didn't expect this. I think this is Tenshin Nashukawa's first ever sanctioned defeat in either Boxing or Kickboxing



これは信じられない💔💔💔天心が本当に負けてしまうなんて
i cant believe this 💔💔💔 tenshin actually lost



井上があんなにアッパーを連打するのを見たのって初めてなんだけど…? そう思ってるのは自分だけかな? アメリカ
I never seen Inoue spamming uppercut like that before,or just me?



私はずっと「拓真には本気の“闘志”があるはず」と思ってきたけど、ついにそれを発揮した。あの傲慢な那須川にはいい薬になったはず。大舞台でしっかり覚醒したとはまさにこのことだ!
I've been waiting to see Takuma Inoue unleash the dog I've long thought he had in him. Finally he did against the cocky Nasukawa, who needed the humbling. Talk about rising to the occasion!


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井上の素晴らしい勝利。3ラウンド以降の修正が非常に良かった。
天心にとってボクシングを続けるならこの敗戦から学ぶ必要がある、そうなれば必要だった敗戦と言えるだろう。
Good win for inoue. The adjustment made from round 3 on was very nice. Tenshin needed this loss and will need to learn from it, if hes going to move forward with boxing



ワォ!これで井上兄弟は史上最も成功したボクシング兄弟の一組だな。拓真はパンチ力がなくても2度のチャンピオンになったんだから、がんばって期待以上の成果を上げたと言えるね。😳
Wow! This makes the Inoue brothers one of the most successful boxing siblings of ALL TIME. Takuma’s an overachiever because he’s become a two-time champ even though he has no punching power.😳



拓真には本当におめでとう。自分は天心は好きじゃないな。あのメイウェザーとの「エキシビション」の汚名は永遠について回るだろう。
So glad for Takuma. I dont like Tenshin. He will forever have the stink of that mayweather "exhibition" on him.



天心はプロボクシングで良いキャリアを築いてきた。拓真に敗れたことも、何ら恥じることはないよ。
Tenshin had a good pro boxing run no shame in losing to takuma Inoue either



くそ、天心! 自分は彼の判定勝ちにけっこうデカい賭けをしてたんだよ(-150)。スピードで圧倒すると思ってたし「引退」を口にする選手(拓真)は基本“逆張り”にするタイミングだと思ってたから。拓真の勝利はおめでたいことだけど、自分の財布は最悪の状態だ。天心は挑戦を承諾する度胸だけはほとんどの選手よりあるんだけどな。
Damn it Tenshin! I had a good sized bet on him by decision at -150. Figured his speed would be too much and whenever someone talks about retiring (Takuma) it's a good time to fade them. Happy for Takuma, not happy for my wallet, Tenshin has more guts than most fighters as far as taking on challenges.



井上拓真 vs 堤 の再戦が来年にあれば熱い戦いになる🔥
Inoue vs Tsutsumi 2 next year will be 🔥



大番狂わせだったな。戦前、拓真は完全にアンダードッグ扱いだったのに。
It was a big upset takuma was a big underdog



うわ、私は内心では天心が勝つんじゃないかって思ってたんだよね…
Damn I lowkey had some faith in Tenshin to beat him



那須川は最初の3ラウンドで圧巻のパフォーマンスを見せたが、井上が適切にアジャストを加え、天心はついていけなかった。 トップレベルの実力をまだ持っていることを証明した井上の素晴らしい試合だった。 那須川も十分に強いが、まだリングIQが足りない。
Nasukawa looked spectacular in yeh first 3 rounds but Inoue made the right adjustments and Nasukawa couldn’t keep up. Great performance from Inoue who proves that he’s still a top level fighter. Nasukawa is still very good but he just doesn’t have the boxing IQ yet



12月に尚弥が勝利すれば(父の)真吾は年間最優秀トレーナーに選ばれるだろう。 ニュージーランド
Shingo gotta be trainer of the year if Naoya wins on December



ナイス。井上については、一時期、世界レベルだとは信じられなかったが、彼は単に兄の名声にすがっているだけじゃないと証明してくれた。 那那須川は世界レベルを気取っていたけど、個人的にはマロニー戦では負けていたと思うな。今回の判定は妥当だ。 アメリカ
Nice. Inoue at one point I didn't believe to be world level, but he proved me wrong that he isnt just attached to his brother's name, Nasukawa was masquerading as a potential world level, but I personally felt he lost to Maloney. Good decision



井上の勝利だったが、敗れた那須川も十分に評価できる内容だった。ボクシング界は、慎重に段階を踏んで強敵を避ければ叩かれ、逆に大胆に強敵に挑んで負ければ完全に切り捨てられるという極端な反応をしがちだ。
天心はまだプロ8戦目で、世界王者経験もある生涯ボクシング一筋の拓真に挑み、堂々とした競った試合を見せた。「化けの皮が剥がれた」なんて話ではなく、難しい課題の中で届かなかっただけ。今回の経験が、今後の長いボクシング人生で本当のポテンシャルを引き出すための糧になることを願っている。
A triumph for Inoue, but a very respectable showing from Nasukawa in defeat. This is a sport that generally alternates between shredding people for building up slowly and avoiding challenging fights, or dismissing fighters completely for taking bold challenges and coming up short. Nasukawa took on a proven champion and a career boxer in just his 8th pro outing, and gave a fine, competitive performance. He wasn’t “exposed,” he just came up short in a difficult task, and hopefully the lessons from this fight help him realize his full potential in a long boxing career still to come.

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