(※アメリカ雑誌「ナショナル・インタレスト」のウェブサイト2020年6月26日付け記事から抜粋翻訳)
ドッグファイト:日本のF-15 vs 中国のJ-20戦闘機(勝者はどっち?)
要約:日本のF-15が今のところ中国のJ-20よりも優位に立っているかもしれないが、力関係はすぐに変わるかもしれない。
F-15Jは長い間使用されてきた。日本は2000年初頭からアップグレードプログラムを開始し、新型の赤外線誘導ミサイル(AAM-3およびAAM-5)、改良型エンジン、改良型機械式アンテナアレイレーダーのAN/APG-63(V)1に換装すればレーダー追尾型のAAM-4Bミサイルを搭載できるようになった。ただし、アップグレードには費用がかかり、年間10機未満にしか適用されていない。
中国初の第5世代戦闘機であるChengdu(殲撃) J-20は、2011年に初めて発表された。双発の単座戦闘機であり、前方カナードとステルスプロファイルを備えているため、J-20はF-15Jより少し寸法が大きいと考えられている。J-20の細長い胴体には内蔵型のウェポンベイと燃料設備が取り付けられている。
J-20の大きなノーズコーンには、高度なアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーが備えられていると見られており、遠くのターゲットを検出してレーダー誘導ミサイルで攻撃する能力がある。
J-20の正確な役割は不明だが、長距離ミッション用に構築されているようだ。ステルス能力を生かして敵の空中給油機、AWACS(早期警戒管制機)、偵察機、情報収集機などを撃墜する迎撃機である可能性がある。長距離中型爆撃機のような装備で、沖縄など日本の基地を標的に攻撃することもできる。
議論のために、J-20が長距離空中戦の戦闘機として装備したと仮定しよう。F-15Jと戦って、どちらが勝つだろうか。
J-20がレーダーに映る断面積の縮小に成功したと仮定すると、F-15J は長距離では探知に苦労するかもしれない。同時に、F-15Jにはステルス性がないため、レーダーが優秀であれば日本の戦闘機を簡単に探知することができる。特にJ-20がPL-15ミサイルを搭載している場合は、目視外戦闘でF-15Jが不利になる。2015年9月にテストに成功したPL-15には、アクティブレーダーシーカーと、もしかするとデュアルパルスロケットモーター推進が含まれているかもしれない(ラムジェット動力の可能性もある)。
近距離では、F-15Jが有利だ。J-20のエンジンは今の所推力不足と報告されているが、F-15Jの推力重量比は優れている。F-15系は、比類のないドッグファイターとして有名で、イーグルの優れた推力と優れた機動性を利用して、有利なポジションを取ることができる。
J-20はまだプロトタイプ段階ではあるが、今のところ機関砲を装備しているところを確認されていない。空軍の専門家の間では機関砲の有用性については意見が分かれているが、接近戦ではM61ガトリングガンを撃てるF-15Jの能力が重宝されるかもしれない。
(この記事は2015年に最初に掲載され、読者の関心が高いために今回再掲された。)
この記事について海外ユーザーと思われる英語コメントをまとめました。
以下、海外の反応(引用翻訳元 yahoo.com)
日本が勝つだろう。 ↑13 ↓4
J-20はアメリカのF-35に倣って作られ、敵に見つからない長距離から攻撃することができる。 F-15Jが接近する前に戦闘は終わっているはず。ドッグファイトはすでに廃れた概念だ。問題は、中国人がF-35のような武器システムを持っているかどうか。
└ J-20はF-22とF-35をハイブリッドレンダリングした海賊版技術だよ。両機の設計要素と密接に関係してくる。
J-20のステルス能力は正面からのみであり360度の範囲ではない。真のステルス能力からは程遠く第5世代と呼べるものではない。様々なノードとレーダーを組み合わせれば、レーダー上にJ-20が点灯することになる。アメリカと日本の間で武器システムの情報共有をすすめていくことが重要なポイントとなる。 ↑32 ↓11
この記事ではAWAC(早期警戒管制機)の援護が考慮されていない。アップグレードされたAWACのレーダーがあれば、F-15が発見するよりも早く中国の戦闘機を発見し、F-15に指示を与えてステルス技術を打ち負かすことができる。 ↑20 ↓0
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