
救命女性に「土俵降りて」、八角理事長「不適切な対応」と謝罪 - 産経WEST
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は4日、京都府舞鶴市で行われた春巡業の土俵上で多々見良三舞鶴市長が倒れた際、救命処置を施した女性に土俵から下りるよう場内放送で促した件について「行司が動転して呼びかけたものでしたが、人命にかかわる状況には不適切な対応でした。深くおわび申し上げます」と協会を通じて談話を出した。場内放送は行司が担当している。
救命処置に関わった複数の女性には「とっさの応急処置をしてくださった女性の方々に深く感謝申し上げます」と謝意を示すとともに「市長のご無事を心よりお祈り申し上げます」とコメントした。
このニュースについてSNS等に寄せられた海外ユーザーのコメントを翻訳してまとめたのでご覧ください。海外でも概ね上に引用した「女人禁制」の内容で伝わっていますが、一部の海外メディアでは「女性は「不浄」であり、女性が土俵に上がると汚されると考えられている。(例 シンガポールのチャンネル・ニュース・アジア)」のような説明を加えているところもあり、それを読んだ海外ユーザーからは尚更厳しい指摘がありました。
以下、海外の反応(コメント引用元facebook 1、2、3、4)
馬鹿げた古臭い習慣だ。土俵の上で心臓発作を起こして倒れた男性の姿を想像してみてほしい。男性だけの医療関係者を呼ぶように主張するのだろうか。

この現代世界でも、まだこんなことが存在しているのか。 マカオ

あの男が死んでもいいとでも思っていたのだろうか。

昔住んでいた日本は今でもずっと好きです。これは現代社会では改めるべきですが、数少ない例外的な実例に過ぎません。 アメリカ
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伝統というものはそれぞれ理由があって確立されるものだが、それは人類にとって有益なものでなければならない。そのことをよく考えずに慣習を信じてしまうと、耐えられない結果になることがある。

馬鹿げている!このケースの場合、女性が神聖な場所に入れないというのであれば、倒れた人を見殺しにすることになる。

これは酷い。👎👎👎

これが伝統というものだ。 パキスタン

信じられない。でも相撲は日本を代表するものなんだろう。 スペイン

彼らは自分の母親を侮辱していることになる。

優先度を見失っている。人の生死に関わることだぞ!

今は21世紀の時代。時代遅れの視点を放棄できるのだろうか。この件についてはまったく呆れている。 台湾

こういった迷信がいたるところに存在するのがよくわかる。

神聖な場所は人の命より重要。 シンガポール

間違いなく愚かなこと。 シンガポール

なんて古風なんだ。時代に応じて変えなければいけない。 シンガポール

ナンセンス😡😡

不浄だって?? 男はどこから来たのか?女性が胎内で世話をして守ってくれたからだろう。恩知らず。 マレーシア

不浄とは!!!!!! あなたはどこから出て来た!!!!!!😱😱😱

全ての男性は母親の遺伝子を持っているので男性も不浄とみなされるべきだ。 シンガポール

私は医者です。もしも男性から患者を治療せずに出て行けと言われたとしても、私は患者に治療を続けます。

この古くから伝わる伝統はあまりにも残念だが、倒れた人の命を救った女性に感謝します。伝統と人の命を天秤にかけたときに、決断しなければならないということである。
翻訳コメントは以上です。個人的には、あくまでも礼儀作法的な伝統であって女性が不浄という意図はないと思っていますが、海外では尚更ダイレクトに伝わってしまうようです。なお、「救助後に塩をまいた」という続報もありますが、今回紹介した海外ユーザーには伝わっていません。
舞鶴市での巡業中、舞鶴市長が倒れられました。ご無事を心よりお祈り申し上げます。応急措置をしてくださった女性の方々に深く感謝致しますとともに、応急措置のさなかの不適切な場内アナウンスを深くお詫び申し上げます。再発防止に向け、早急に対応方法を整備致します。→https://t.co/IjyqlHhNEh
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2018年4月5日